獺祭(旭酒造/山口県)&セイコガニ(福井)


ある土曜の昼に、実家に届いたアレを弟がバイクで運んできてくれた。
発泡スチロールの箱の、お菓子詰め合わせをどかした後に鎮座していたソレは
4ハイのセイコガニ。多分あまり知られて無いと思うけど、セイコガニは福井で
とれる越前ガニ(ズワイガニ)のメスで甲羅の大きさは10センチにくらいの大きさ。
カニは脚とかを豪快に食べるのが美味しいと思ってる人には、しょぼく感じられるかも
しれないけど、多分このカニが国内では一番おいしいんじゃないかなー(私見)。


というわけで、早速三越にいって日本酒を物色して、試飲で飲んだ新潟/大洋酒造の
鳳麟蔵の無濾過原酒と、カップがかわいいワンカップ、そして獺祭という彼女の
お父さんがすきな山口の日本酒を買って、少し野菜も焼いて食事開始。


11月に漁が解禁される頃のセイコはお腹パンパンに外子(卵)を抱えているので、
それを房ごとに取ってプチプチと食べる。適度な塩味と旨味が詰まっていて、
食べている内にも甲羅の中にある内子(卵の元?)と味噌への期待が高まる。グングン。
いざ脚をまん中に折って、甲羅部分にアクセス。緑褐色の味噌と朱色の内子が
タップリと詰まっているのをみて、はやる気持ちをおさえつつ一口。そしてチビり・・・
ウオォォ!この絶妙な歯触りと甘味、旨味、自然な塩味、とろけるようでいてしっかりとしたコクが
一体となった、まさに生命を頂いているかのようなウマさは何だ!?
しかもこの酒!華やかな香りと、滑らかな飲み口、そのくせしっかりと旨味を感じさせつつ、
けっして嫌みじゃないこの甘味はまさにカニにぴったりではないか!オォォ生きていて良かった!!!


という具合に2時間くらいカニと酒を楽しみました。もちろん脚も美味しく頂きました。
君は人に食べられるためのような構造をしているねカニクン。ありがとう。あと送ってくれた叔母さんも!