6日目-那覇〜東京


寝過ぎた!起きた直後、そう思ってガバっとおきる。
時間を見ると六時。予定より30分おくれただけ。
こういう焦り、会社の毎日みたいでいやだなぁ。


急いでホテルを出てタクシーに乗る。本当はゆいレールで空港まで行く予定
だったのになぁ。外にはさっきまで飲み屋にいたであろう人が結構いる。


空港に着いた頃には、朝日がでてきていた。


予約変更をしてくれるカウンターにはすでに15人くらい並んでいて、
僕らもそこに加わる。しばらくすると受け付けがはじまって、僕らが受け取った番号は
たしかBの1番。格安航空券だとBランクで、S、A、Bの順番で席がまわってくるという
という説明を受けて、波照間で聞いた、台風の場合の特別な対応とは微妙に食い違うので
?と思っていたけど、まあどうにかなるだろうとその場を引き取る。


空席の発表まで少し間があったので、お土産屋でソーキと生のソバとか買い込む。
段々バッグが重くなってきた。そろそろ空席待ちのカウンターに行こうかと
地図を見ると、anaの空席待ちのカウンターは、何故か機内持込みの荷物のチェックゲート
の向こうにありやがんの。そしてそのゲートはというと、駆け込みで飛行機に乗る人達で
ごった返していて、そんな所通ってたんじゃ、とても発表の時間に間に合いそうにない。


なんか係の人もてんぱってて、声かけても無視。やっとjalのゲートからでも入れる事を
聞き出して、大回りしてカウンターに向かう。不親切な作りにぶつぶつ言いつつ早足で
向かう。幸いな事に番号の発表には間に合ったけれど、番号は呼ばれず。
Sクラスの人はほぼ居ないので、Aクラスが消化されてからBが呼ばれる事になる。
けど、Aの人も時間が経つにつれ増えるわけで、僕らの番が来るのはいつなんだろうと
不安になる。まだ朝も早いのでしばらく待ってみる事にして、ベンチを根城に
ごろごろする。昼を過ぎても呼ばれなく、しまいには後ろに並んでたバカっぽい男二人組にも
抜かれる始末。どうやら彼らはAランクだったらしい。とうとうしびれを切らして、彼女が
カウンターのスタッフに事情を伝えると、やはり台風の時は格安航空券であれ、全てAランク
になるらしく、番号を発行してくれたカウンターの女性が勘違いしていたみたい。
次の空きが出たら、番号が前後すると他のお客さんが混乱するので、名前で呼んでくれる
という事で決着がついた。次の便までまた沖縄ソバとオリオンを飲む。
何回も食べているけど、不思議と飽きない味だよなぁ。今も食べたいもの。
番号を勘違いした女性の名前を憶えていたので、どんどんBランクの人が増えないように
カウンターの人にその旨を彼女が伝えた所、「もう伝えておりますので(ピシャリ)」
と言われて戻って来た。自分で言いに行かなくてよかったー。いや叱られるのもよかったか?


でもめぐりめぐって乗れた東京行きの飛行機は、これ。

ピカチュウジェットですねー。少し得した気分。

シートのヘッドレストの紙とか細かい所がピカチュウになっております。


苦手だった飛行機の離陸も短い期間に4回乗ると段々慣れてくるもんで、
結構余裕で、手に握る汗も微々たるもの。フライトもこれ以上ないというくらい安定飛行。
お隣には、車椅子で来られたおばあさんがいて、お孫さんが買ってくれたという砂利そっくりの
チョコレートを頂く。東京と石垣に家があって、行き来しているらしく、とても元気そうな
おばあさん。お返しにスッパイマンを。この旅行ですっかりスッパイマンが好きになってしまった。


一人一冊置いてある「翼の王国」の内容が良かったのでくすねる。いろいろな和みのカフェやら
がいっぱい載っていて、実用的。それ以外の記事も面白いし、普通に買ってもいいなぁ。


空港に着いて、カートをおしたままモノレールの切符売り場にいく。なんか周りには
お洒落なカフェやパン屋さんがあって、入ろうかとも思ったけど、帰宅最優先で行動。
持って来たカートはそこら辺の邪魔にならない場所に置いとけば回収してくれるみたい。


目黒の駅に着くと、空気が秋になっていて、こんな時間に駅から家に帰る事がないのもあり、
逆に見知らぬ旅行先に来たような感覚になる。この違和感は家についてからもしばらく
続いて、なんだかおかしかった。心配だった植物は、雨が降ってくれたおかげか、元気で
いてくれて、旅行前まで指先ほどだったキュウリが大きく育っていてびっくり。

とても美味しいキュウリになっていて、旅行の疲れも癒えました。


さっそく彼女が買って来たやちむんのグラスに、6月に漬けた梅酒をまだ早いと知りつつも
注いで、乾杯。酒が注がれると更にキュートに見えるグラス。大事に使っていきたいな。


夜ご飯は、なぜか時々食べたくなるケンタッキーを出前で取って、むしゃむしゃと喰らった。
やっぱりケンタッキーの皮はうまい。そういえば、今回の旅行は、食べる事の楽しさを
改めて教えてくれたような気がするなぁ。ケンタッキーで気付くなという感じだけどね。