茶の味&珈琲時光

ygi2005-02-14


久しぶりの映画館で映画を観た。といっても2タイトル1,500円の目黒シネマっていう
名画座でなんだけども、観たのは「茶の味」「珈琲時光」という浅野忠信繋がりの2本で、
いやぁ、浅野忠信かっこいい。何にもしてないのに。というね。


茶の味は面白かったけど、少し大人しい。緩すぎたのかな?随所に登場するファニーなCGや
オタク描写はアクセントになってたけど、全体に眠くなるのは個々のエピソードの強さか、
それとも映画の方向性か。
でも、なんのかんの言って最後のお爺ちゃんの絵にはMEGASHIRAがナニしたけど。


珈琲時光はというと。侯考賢という台湾の監督が小津安次郎生誕100年という事で東京を
舞台に撮った映画で、キャストは浅野忠信一青窈小林稔侍、余貴美子萩原聖人
主人公の陽子の妊娠、両親の心配、友人の肇の混乱といった各々の感情をあえて起伏を
出さずに淡々ととらえている。舞台は見なれた神保町(萩原はいもやの店員役)や
有楽町が中心で、しってる所がいっぱい出てる。


でも、あれでした。ヒトトの演技がなーんか鼻についてそればっか気になっちゃったんだよね。
歩き方とか?携帯使いすぎなトコとか?自分勝手すぎるトコとか?洗濯物のほし方とか?
ってこれしっかり引き込まれちゃッてる俺。だってもう一回観たい自分がいるもの。
多分、全体にいい空気感があって、だからそこに帰りたくなってるんだな。


んで、土曜日のオールナイトで観たんだけど、今日会社で時間が空いたので有楽町まで
足のばして、映画の舞台になっていた有楽町の「ももや」という喫茶店に行ってきました。(行動的!)
映画では、窓から駅の入口が見えていたので、目星をつけた周辺を歩いてみるも見つからず、
最近立ち退きが始まっている駅前の一角のカレー屋の2階に店を発見し、幅が激狭の階段を昇ると、
友だちの部屋くらいの広さの(および天井高の)お店になっていました。
テーブルも丸い皮張りのスツールもすごく小振りでなんか巨人族になった気が・・・
映画で画面から少し見切れたおじさんが食べていたカレーが美味しそうで気になっていた
んだけど、あいにくお腹がいっぱいだったので次回に見送る事にして、珈琲を頼み、
ガムテープで修繕?されたソファーに座る。と、作品中でもあったようにマスターが
カウンターに珈琲を置いてくれるのでそれを受け取って席に戻る。ラジオの音がでかい。
客は僕だけ。空気が緩い・・・。こんな気分は久しぶり。好きになってしまいました。
カップを戻しがてら、映画観てきました、とマスターに伝え少し雑談してから店を後に。
周辺の立退きっぷりにここも無くなってしまうのかと思ったけど、あと2-3年は
大丈夫らしいので、銀座きたら来るようにしようと思ったのであった。

【珈琲ももや@銀座】
□場所 千代田区有楽町2丁目 西部デパート向かい 地図
□営業時間 8時〜20時30分
□TEL 03-3201-2022