Me'shell Ndegeocello presents The spirit music jamia / Dance of the infidel (universal jazz)


最近CDを一気に買い過ぎて混乱状態になってましたが、ようやくしっかり聴けました。
あんなにワクワクしていたのに、build an arcやらammon contactやらdeclaimやら
なんやかや良盤と同時期に買ったのがまずかった。


一聴して、ミシェルのアルバムに共通していたコンテンポラリな感覚がここでも依然として
存在しているのがわかる。いつもの跳ねるようなビートの上でミシェルの声の代わりにフリーキーな
サックスがなっているM-1,mu-minに期待をかきたてられる。M-4,papillonは当初この
プロジェクトの名前になるはずだったらしい。federico gonzalez penaという人が
キーボードやってるんだけど、matthew garrisonとミシェルの流れるようなベースラインが
かなりECMのような幻想的な空気を出していて、濃い霧に包まれて漂っているような気にさせられる。
全編通してもテンションは思いのほか抑えられている。で、今かの文章を打っていて気付いたけど、
僕はミシェルの静かに熱い、この感じが好きなんだな。低温火傷しそうな。声高に叫ぶんじゃなく、
語りかける感じ。それも、声だけじゃなく音色や間、全体で語ってくれている感じ。


参加アーティストは
CASSANDRA WILSON, LALAH HATHAWAY, SABINA SCIUBBA, WALLACE ROONEY,
KENNY GARRETT, OLIVER LAKE, ORAN COLTRANE, DON BYRON, MICHAEL CAIN,
NEAL EVANS, BRANDON ROSS, MATTHEW GARRISON, JACK DEJONETTE, JANE LAKE,
MINO CINELU, federico gonzalez pena, matthew garrisonら。僕でも知った名前が
あるんだから、普通にジャズ(現在の)を聴いている人なら驚く面子なはず。


ストレートなジャズでは無い、ンデゲオチェロ・ジャズ。かっこいいし、落ち着けるいいアルバムです。
でも本当はカサンドラ・ウィルソンよりレイラ・ハサウェイより、ミシェルの歌声が聴きたい。