prefuse73

昨日はprefuse73のライブに行ってきました。
今回はantipop consortiumのBEANSとポストロックのBATTLESと一緒にやると言う事と完全に
バンド形態という事で、どんなパフォーマンスか期待が高まります。
18:00open/startとの事だったので急いでいったんですが、結局会場入ってから一時間待たされた
あげく始まったと思ったらBEANSがソロで延々と。prefuseとやると思っていた上にantipopは
あまり好きでは無いのでこれはツライ。ただクネクネと踊りながら、息もつがずにライムする
辺りはさすがでした。トラックはCDウォークマン?か何かでいちいち自分でON/OFFしてましたねー。


で次はBATTLESというバンド。友人に言わせればめちゃめちゃかっこいいとのことだったので
期待してたんですが、実際パフォーマンスが半端じゃない。
まずドラムセットがおかしい。シンバルが手を真上にあげなきゃ届かない位置にあって、
すごいタイトな演奏なのに、シンバル打つ前にはいちいち狙いつけてから打ってンですよ。
それと両サイドのギター二人の前にはラップトップとエフェクタ、ギターと同期しているシンセが
置いてあって、狂い気味のフレーズをシンセとギターで弾きまくり、バンドの中心のパーマ君
=Tyondai braxtonがシャウトを録音してエフェクトをかけて連打したりループさせたりします。
相当なフリーキーかつノイジーな世界を支えるのはうつむいて黙々とビートを叩き出すドラム
なんですが、シンバル下げれば楽だろーにとの思いがよぎります。かなりのテンションで
ライブが佳境に入ったころ、ドラムスが人力ドラムンベースを始めてぉお!と思ったのも束の間、
なんとパーマ君がビートボックスを乗っけてきて唖然。初期衝動と実験に満ちたライブで爽快でした。


でやっと出てきたprefuseは完全バンド編成で、あのカットアップコラージュをいかに再現するのか
と思ってたんですが、結果的にアレは打ち込みでしか成立し得ない音楽だと逆に証明した形に
なりましたね。


編成はScott herrenはシンセとMPC?でSEとネタ担当で、横にはスクラッチで電子音を刻み込む
ターンテーブリスト、そして肝であるベースとドラムが後ろで演奏って形でした。
上モノのトラックは別に流れていて、それに合わせてドラムとベースがあの不規則なビートを
再現するんですが、やはりトラックの冒頭と出だしが合わなかったりしていて、生ドラムの音色も
微妙にフィットせずprefuseの醍醐味であるきっちりハメテくる気持ちよさが損なわれていました。
入れてくるSEにしても尖った電子ノイズが多く、ライブで裏目に出るかな?と思ったところが
そのまま出た感じだった。というのは友人とも共通意見で途中で出てしまいました。
アンコールで最後の最後にBEANSとTyondai braxtonが出てきて一緒にゴリゴリやったみたいですが。


IDM系のライブってラップトップ睨んでるだけとか、パフォーマンス的に退屈なものが多くて、
辟易してたんですが、今回はそういう傾向を打破するための試みだったような気がする。
あと彼がロック方向に向かってるということなのかな?rockin'onにもイベント告知が
出ていたし、BATTLESと共演してるし。


そんなこんなで5,800円だして見にいった人は少々物足りなかッたのではって感じでした。
Surrounded by Silence ←多彩なゲストが参加の最新作。まだ未聴ですけども。