あし(pirkka table,pirkka chair,CTW)


僕は家具を見る時、まっ先に脚のフォルムに目がいく。
椅子の脚でもテーブルの脚でも、重力プラス人や物の重さに耐えなければいけない一番重要な部分
ならではの緊張感みたいなものがまとわリついていて、そこが美しくデザインされていると
その家具が俄然気になってくる。


これは家にある家具で、テーブルと椅子がフィンランドIlmari Tapiovvara(イルマリ・タピオワラ)
というデザイナーが作ったPirkka(ピルッカ)シリーズの物で、向こうの丸いテーブルが
eamesのCTWというテーブル。積層合板(プライウッド)を使用した一連の作品、LCW,DCWと
組み合わせて使うものなんだけど、家ではちゃぶ台として使用してます。
少し背が高いし、外周10cmくらいが一段上がっているから使いにくいんだけど・・・
合板を成形した天板にシャープな脚が角度、長さ、シェイプともにバランスよくついていて
とてもかっこいい。


かたやイルマリのテーブルと椅子は、なにより牧歌的な雰囲気とデザインされ具合が絶妙で、
見ているだけでほんわかとした気持ちになってくる。
テーブル、椅子共に加重に耐えるように補強が入っているんだけど、それもデザインを
壊す事無くアノニマスな雰囲気作りに一役買っている。
この二つは彼女と住んだら手に入れようと思っていたもので、結構値が張ったし、
古いもの(50年代終わりくらい?)なのでガタが来ている部分も有るんだけど、
これから先もメンテナンスしつつ、ずっと使っていこうと思っている。