RASA/ EVERYTHING YOU SEE IS ME (Govinda records)



jazzyなhiphop至上でも稀に見る大名曲Commonの"Take it Ez"の元ネタが有名な
RASAのアルバムです。沈み行く太陽のジャケの黄昏れにぴったりな、ゆるいファンクネスを
たたえた、正にメロウというべき曲が揃っていて、HIPHOP界隈の大ネタ盤で終わらせて
しまうのは余りにもったいない極上の一枚。名前からしての宗教からみの盤だけに、
同じ信者であるstevie wonderやらalice coltraneの名もクレジットされていたり。
内容はというと、教えとか分らない、それ以前に英語が分らない自分にとっては
いい曲が入っているアルバムだなぁって感じで。


take it ezで親しみ過ぎたメロディーが、全く別の曲として聴けるという感激は全く逆なんだけど、
When Will The Day Comeはやはり素晴らしく、軽快なドラムに、ブルーアイドソウルな
ほろ苦くも甘い、少し鼻にかかったような歌い口のchris mcdanielsのボーカル、
夕日に哀愁をにじませるギターのメロディ、添えられるベースもとても心地よい。


表題曲のEVERYTHING YOU SEE IS MEもドラマチックながらもゆったりしたストリングスが、
懐メロウで、爪弾かれるエレキの音色も懐かしげ。サビのメロディもとてもよい。


アルバムの最後の曲the dream is overも軽快でアップテンポなファンクナンバーでグルーヴィなベース、
間の手のサックスもテンションが高く、込み上げヤングソウルというに相応しい。


他の曲もとてもいい。いい、いいって表現の幅が2センチくらいしかないと思われるかもしれない
けど、ごめんなさい。取っ付きにくさのかけらも無いので、嫌いって言う人はいないんじゃないかなあ。
珍しい盤ではないみたいなので、みつけたら聴いてみると、ほんわかできると思いますよ。
あ、この気持ちは荒井由美聴いた時の気分に似てる。松任谷じゃあなくて。

[試聴]http://www.ballroomrecord.com/sound/2321/232100000309.rm

Devotion←ちなみに多分関係ない人達だと思います。