小野哲平展@うつわ祥見&苔丸


前から楽しみにしていたマイケルナイトの当日。
イベントは真夜中0時からなので、昼間は鎌倉に行って来た。
お目当ては、大船から湘南モノレールに乗っていく
片瀬山にあるうつわ祥見という、住宅街にある
個人宅を使った器のギャラリーで開催されている小野哲平さんの器展。


家で使っている飯腕が小野さんの作らしく、今回も同様の仕上げの
飯腕、湯飲み、片口、お皿各種色々色々がずらっと並べられていて、
外のデッキの敷いてある庭には小さな壺もあって、すごくいい感じ。
以前来たときよりもお客さんも多いし、小野さん本人も来ていて、
なるほど、陶芸家っぽい人だなと思った。直に陶芸家を初めてみたからかな。


彼女が大きいお皿2枚を購入。かなりかっこいいお皿、かつ今までで一
番立派なお皿で、僕としては、まだ早いんじゃないか、と思ったけど、
いつか見合う日がくるんでしょう。


その後は苔丸にて小野さんの壺と苔丸の主人の
光太郎さんが草花を見立てた展示会を見に行く予定だったので、
オーナーの方にバスの時間を聞くと(うつわ祥見はけっこう便の悪い所にあるので)、
あいにく土日はほぼバスが無い事が判明。実は前回来たときもそうで、
やむなくタクシーに乗ったので、予想はしていたんだけど。
じゃあタクシー呼んでもらおうと思った所、近くで器を見ていたHさんという男性が、
これから苔丸にいくので、乗ります?と声をかけてくれた。お邪魔じゃないかな?
と思いつつ見事にお邪魔になり、車中で話す内に、男性の方が家のけっこう近くに
住んでいること、連れの女性の名前が彼女と一緒な事など色々共通点が出てきて、
初対面とは思えないくらいすらすらと話すことが出来た。こりゃ滅多に無いことです。



苔丸に着。ここほど羨望のお店もないなぁ。自分でこんなお店を持てたら・・・
 
こんな巨大なビカクもあった。すげー。貯水葉が丸くボールのよう。
彼女曰く「鹿の置物みたい」ビカクの名前の由来は鹿の角だけど、壁にかけられた
鹿の頭を見ての発想だな、絶対。
小野さん作の大きな壺には、ワラビの切り花とエアプラントのアレンジが格好いい。



中庭に抜けるとこんな感じで色んな少し変わった草花が宮崎駿ワールド的に
所狭しと並んでいて、わくわくしてくる。



こんな洒落たドアもあったりする。ああ、、いいなぁ。


お店に出てきた主人が僕に気づいてくれたのは、ちょっと嬉しくて。
枯れ気味な磯山椒の事を相談したら、あれもこいつの子供だから、と
溶岩に巻き付いて立派に茂っている磯山椒を一寸切ってくれて、渡してくれた。
今は木瓜のの木の土に挿してある。元気に根付いておくれ。


結局ここでは黒竜という真っ黒な葉がすっごいクールなやつと、
ハンズで高くて買わなかった、ミクロフィラ ソフォラを購入。
これは細い枝に山椒ににた小さな葉を付けて、枝が分かれる箇所でクキクキと
曲がっていく、かわいらしいやつ。


Hさんカップルはなんか山野草を買っていて、盆栽をすると言っていたので
そういう風に仕立てるのかな?と気になるも、黒杉を枯らすような僕に聞く
資格はないかぁとも思ったりして聞かなかった。僕側にネタが無さすぎる。


店を出た後、近くのらい亭という蕎麦屋×庭園×甘味処×という気持ちのよい
所でお茶をして、とてもいい時間を過ごす。僕は白玉、彼女は葛きり。
夏っぽいものを食べつつ目黒情報の交換会。


車で鎌倉まで送ってもらって、また会いましょう、と分かれる。
とてもいい感じの人たちで、知り合えた事がとても嬉しい。

早速、さっき教えてもらった祥見さんと一緒に「やさしい野菜やさしい器」という
本を出している、イチカワヨウスケさんのなると屋+典座という定食屋さんで晩ご飯を。

ここの器はすべてうつわ祥見で扱っているもので揃えられていて、メニューは季節の野菜を
だしのきいた味付けで出していて、とてもシンプルだけど滋味に溢れた、ほっとするような
料理がそろっている。写真は季節の膳セット¥1575と葛うどんと小鉢3種¥1575。
日本酒も飲んでいい気分。また来たいな、と思いました。


おなかも膨れたので、鎌倉にきたら毎回寄っている駅前の喫茶店には寄らずに帰宅。
0時からのネバーランドに備えて、休もうという腹なのだ。

【なると屋+典座】
□HP http://www.g-s.jp/
□場所 鎌倉市小町1-6-12地図
□営業時間 昼 11:00〜15:00 / 夜 17:00〜21:00
□定休日 火曜日と第2・4水曜日
□TEL 0467-23-7666