4hero & friends '2000black@unit


98年に僕をクラブミュージックへ導いてくれた4hero
美術予備校生だった僕は、よく池袋まで足をのばしてタワレコなんかに
フライヤ探しや視聴しにいったりしていた。そんな中、同じく池袋の西武にある
WAVEで4heroのtwo pagesを視聴して、一瞬でその宇宙的規模で広がる
オーガニックで美しいストリングスと、先鋭的なビートの奇跡的とも思える
融合に、一人試聴機の前で鳥肌だったものだ。なぜかその時は購入せずに、
何日か後に買いに行くまで、早くもう一度聞きたくて仕方がなかったのを覚えている。


その3年後に出たcreative patternは、正直あまり聞くこともなく棚に
しまっていたけれど、今年6年ぶりのPlay With The Changesは
そんながっかりを埋めてくれるには十分なアルバムだった。


それで今回、そのリリースパーティ(というには少し遅いけど)という感じで
代官山のunitにDEGOとKAIDI TATHAM、MCにBugz in the atiic等で活躍している
Motetを迎えてのイベントに行った訳です。


一時過ぎに到着するとカツラをかぶったディーゴとカイディ、モテットが
ステージでパフォーマンス中で、ディーゴは選曲、カイディはキーボード、
パーカッション時たまフルートを演奏し、モテットがラップとビートヴォックスで
曲に表情を付けていく。会場は超満員で、しばらくはフロアに入る気も
起きない程だった。知らないブロークンビーツにファンク、ドープなヒップホップ、
カイディはスリリングなフュージョンにラテンジャズといった選曲。


とにかく、曲もいいのがかかるので、込んでるのが嫌いな割にほぼフロアにいて、
音にのってました。その間中フライターグのショルダーが邪魔で
しかたなかったんだけど、そんなでかいバッグを持ってきていたのには
訳があって、去年の夏にtitontonにサインしてもらったバッグなのでした。
ティトントンにサインをもらってから、このバッグを"Respects bag"に
しようと思っていた僕には格好のイベントだったわけで、この機会を
逃すわけにはいかなかったのです。


なので、珍しく友達が帰っても一人ユニットに残り、地下のsaloonの
ドラムンのかかるフロアで少し時間をつぶして、偶然会った高校の
同級生の女の子と少し喋り、また上に戻って無事にカイディ、モテット、
ディーゴの順でサインを貰う事ができました。
カイディはとてもいい人で、とてもよかったと声をかけると満面で笑みで
答えてくれて、サインにも快諾してくれて、カウンタの女の子に紙とペンを
頼んでくれました。バッグに、と言うと少し驚いてたけれど、鍵盤のイラスト
とAgent Kと書いてくれて、モテットも快くB-Boy魂を匂わせるタギング
ボム。ずっと女の子と話していたディーゴもマジックの細い方で丁寧に
書いてくれました。ARIGATOって。


ディーゴにずっと伝えたかった、「two pagesは僕の人生をかえてくれた。
あなたの作る音楽はとてもスペシャルで、僕のヒーローはディーゴだよ」
という言葉を中学生レベルの英語で伝えられたのも嬉しかった。
とても喜んでくれていたのも嬉しかったなぁ。


バッグを開けるたびに、嬉しい気持ちになれるのはとてもいいもんです。
Two Pages
Two Pages Reinterpretations
Play With the Changes (Dig)